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校長のつれづれ日記

平和について考える③

公開日
2026/08/15
更新日
2026/08/15

校長のつれづれ日記

81年目を迎えた終戦記念日。今、こうして、当たり前に生活できることに感謝です。無限の可能性がありながら戦地に行かなければならなかった若者たち、一般市民で亡くなられた方々など、約310万を超える方々が亡くなった戦争。私も含めて、戦争を知らない世代が世の中の大半を占める中だからこそ、語り継がなければならないものがあります。「平和を考える日」の最後の投稿に、ひとつの話を紹介します。「月光の夏」というタイトルで映画化もされています。

 

【フッぺルのピアノ 月光の夏】

佐賀県鳥栖市の小学校へ二人の若い特攻隊員が走ってきました。「自分たちはピアニストを目指していた芸大の学生だったのですが、今は特攻隊の隊員として、明日出撃しなければなりません。死ぬ前にどうしてもピアノを弾きたくて、でもどこもオルガンしかなくて、この国民学校に唯一ピアノがあると聞き、基地からここまで走ってきたのです。


どうかピアノを貸してくださいませんか?それを聞いた音楽担当の女性の先生は、1冊の楽譜を持ってきました。ベートーベンの「月光ソナタ」です。この小学校にはドイツ製のフッペルという素晴らしいグランドピアノがありました。先生は空襲のたびにバケツを持ってこのピアノを守っていました。


隊員は楽譜をピアノに置くと、1楽章2楽章と弾きつづけました。そして第3楽章が終わったとき、生徒たちから拍手が起こりました。生徒の一人が声をかけました。「僕たちもあとに続きます」子供たちにとって絹の白いマフラーをした特攻隊の隊員は憧れだったのです。しかし、特攻隊のお兄さんはこう答えました。


「君たちは行かなくていい。君たちが死ななくてもいいように、お兄さんたちが死んでいくんだよ。君たちは戦争が終わったらこの日本を立て直すんだ。いいね」


そして翌日、飛び立って行きました。


自分の命をかけてまで日本の未来を守ろうとした人たちのことを忘れることなく、今の平和を当たり前と思わずに、自分の人生を大切に生きていきましょう。

自分も、みんなもしあわせになるために。今も、未来もしあわせであるために。

※令和7年度に知覧を訪れた際に撮った写真です。一年前の今日は、知覧の「平和の鐘」の前で黙とうをしました。