へいわってすてきだね
- 公開日
- 2025/08/15
- 更新日
- 2025/08/15
学校の様子
8月15日(金)
今日15日、80回目の終戦の日を迎えました。先の大戦では、民間人を含めて約310万人が犠牲になったとされています。死者を悼み、不戦への誓いを新たにするこの日、東京での全国戦没者追悼式をはじめ、各地で追悼式典が開かれました。第二次世界大戦の終結から80年後の現代も、世界中で戦火はやむことはありません。
さて、『へいわってすてきだね』という詩を紹介します。この詩は、2013年当時、与那国町立久部良小学校1年生だった安里有生(あさとゆうき)さんが書いたものです。この詩は、沖縄県平和祈念資料館が募る「第23回児童・生徒平和メッセージ」に寄せられた詩部門1690点の応募の中から、小学校低学年の部・最優秀賞に選ばれ、その年の沖縄県全戦没者追悼式で、本人自らが朗読しました。その後、小学校1年生の男の子が書いた平和への思い。純粋で、素直で、力強い、まっすぐな願いの誓いの詩を、いまの日本に、そして世界の人々に、ひとりでも多く伝えたいとの思いで、絵本作家の長谷川義史さんが絵を描き、2014年に『へいわってすてきだね』という絵本となりました。
『へいわってすてきだね』
詩:安里有生 画:長谷川義史
へいわって なにかな。
ぼくは、かんがえたよ。
おともだちと なかよし。
かぞくが、げんき。
えがおで あそぶ。
ねこが わらう。
おなかがいっぱい。
やぎが のんびり あるいてる。
けんかをしても すぐ なかなおり。
ちょうめいそうが たくさん はえ、
よなぐにうまが、ヒヒーンと なく。
みなとには、フェリーが とまっていて、
うみには、かめやかじきが およいでる。
やさしいこころが にじになる。
へいわっていいね。
へいわってうれしいね。
みんなのこころから、
へいわがうまれるんだね。
せんそうは、おそろしい。
「ドドーン、ドカーン。」
ばくだんがおちてくる こわいおと。
おなかがすいて、くるしむこども。
かぞくが しんでしまって なくひとたち。
ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。
このへいわが、ずっとつづいてほしい。
みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。
へいわな かぞく、
へいわな がっこう、
へいわな よなぐにじま、
へいわな おきなわ、
へいわな せかい、
へいわって すてきだね。
これからも、ずっと へいわが つづくように
ぼくも、ぼくのできることから がんばるよ。
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