3月14日(土)卒業式 学校長式辞
- 公開日
- 2026/03/14
- 更新日
- 2026/03/14
学校の様子
本日の学校長の式辞です。
卒業後に迷ったり、躓いたりしたときに思い出してほしいですね。
式 辞
厳しい冬を越え、ここ湯涌の山々にも、ようやく生命(いのち)輝く春の息吹が満ちてまいりました。
このよき日に、金沢市教育委員会より平田 直子様をはじめご来賓の皆様、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、第六十七回金沢市立湯涌小学校、第七十七回金沢市立芝原中学校の卒業証書授与式を挙行できますことは、大きな喜びであり、教職員を代表して、心から感謝とお礼を申し上げます。
本日、晴れて卒業の日を迎えられた、湯涌小学校六年生の皆さん、芝原中学校三年生の皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。 また、今日までお子様方の成長を、誰よりも深く温かい愛情で見守り、支えてこられた保護者の皆様、ご家族の皆様に、心よりお祝いとお慶びを申し上げます。さて、旅立ちゆく愛する卒業生の皆さん。 今日のこの良き日に、私は皆さんに、三つの「指針」を贈りたいと思います。
第一に、「試練を『心の財(たから)』に変える勇気の人であれ」ということです。
ここ湯涌の地は、金沢の中でもとりわけ雪深い場所です。しかし、皆さんは知っています。厳しき冬の雪に耐えた木々こそが、春には最も美しい花を咲かせ、秋には豊かな実をつけることを。 人生もまた同じです。これから皆さんが進む未来には、思い通りにならない壁や、冷たい風が吹く日もあるでしょう。しかし、「夜明けの来ない夜はない」ように「冬は必ず春となる」のです。 悩みや苦労は、皆さんを大きく成長させるための栄養分です。どうか、困難に出遭った時こそ、「今こそ自分が強くなるチャンスだ」と捉え、朗らかに、そして堂々と、その壁を乗り越えていってください。湯涌の雪に鍛えられた皆さんの心には、何ものにも負けない「強さ」が秘められていることを、決して忘れてはなりません。
第二に、「学びの光で、自らと社会を照らす太陽であれ」ということです。
湯涌小学校、芝原中学校という、小中併設の学び舎で育んだ「絆」は、皆さんの最大の武器です。下級生を思いやり、上級生を敬う心。そして、地域の皆様に支えられて学んだ感謝の心。 どうか、これからも「学び」を止めないでください。書物を読み、良き友と語らい、広い世界へ知性を広げてください。知性は、暗闇を照らす光です。 自分が何のために学ぶのか。それは、自分自身が幸福になるためであると同時に、他の誰かを励まし、社会に貢献するためです。湯涌で培った優しさを、今度は世界という広い舞台で発揮し、周囲を温かく照らす「太陽」のような存在になってください。
第三に、「最大なる感謝の人であれ」ということです。今日、皆さんがここに立っていられるのは、決して自分一人の力ではありません。 毎日、温かい食事を作り、送り出してくれたお父さん、お母さん。厳しくも温かく導いてくれた先生方、そして地域の方々。 「親孝行」そして「感謝」こそが、人間としての最も崇高な振る舞いです。 今日、家に帰ったら、少し照れくさいかもしれませんが、ぜひ言葉にして伝えてください。「ありがとう」と。その一言が、皆さんを支えてくれた人々にとって、最高の卒業証書となるはずです。
結びに。
愛する湯涌芝原の皆さん。 皆さんの前途には、無限の可能性が広がっています。 どんなに時代が変わろうとも、皆さんがこの湯涌で過ごした日々、そしてここで磨いた「負けない心」は、一生涯消えることのない宝物です。
さあ、胸を張りなさい。 希望という名の翼を広げ、大空へ羽ばたくのは今です。
皆さんの未来が、健康で、幸福と栄光に満ちあふれることを心から祈り、式辞といたします。
令和八年三月十四日
金沢市立湯涌小学校・芝原中学校 校長 坂井 学