11月19日(火) 授業の様子(2年生の美術)
- 公開日
- 2024/11/19
- 更新日
- 2024/11/19
R6 学校の様子
2年生の美術科では「空想の世界を旅する」の課題で、鑑賞の授業に取り組みました。
サルヴァドール・ダリの『記憶の固執』、エドヴァルド・ムンクの『叫び』という2大巨匠の作品を鑑賞し、作品から感じた作者の想いを級友と共有しました。
ちなみに、ダリの『記憶の固執』では、生徒は「柔らかい時計が時間の概念をあいまいで不安定なもののように表現しているように思える。懐中時計に群がるアリも気味悪く感じる。」と受け止めたのに対して、ダリの想いは「その晩の夕食の仕上げは、たいそうこってりしたカマンベール・チーズだった。みんなが出かけた後、私はテーブルに向かったまま、このチーズが心に呼び起こした「スーパー・ソフト」という哲学的問題について、長い間瞑想にふけった。(中略)2時間後にガラ(ダリの妻)が映画館から帰ってきた時、私の最も有名な作品のひとつとなったその絵は、完成していた。」であり、
また、
ムンクの『叫び』では、生徒は「うねるようなタッチと色彩がただならぬ気配を感じさせる。作者が夕暮れ時、急に幻聴・幻覚に襲われ、耳をふさぎ、不安に恐れおののいているところが描かれている。」ととらえたのに対して、ムンクの想いは、「私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、醜い疲れを感じて柵に寄りかかった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドの町並みにかぶさるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。」というのが、作品に対する想いだそうです。
芸術作品というのは、なんとも奥が深いモノですね。
これを機に、いろいろな作品鑑賞を通して想いをめぐらせてみましょう。